起業:消防設備士『ばあちゃん、大好きやったよ』vol.569 2020.8.7

東京1208日目!

あらすじ

最後のばあちゃんが亡くなった
定期的に会いに行ってて
起業前、俺を心配してくれて「大阪におったら?」と凄く寂しそうに言ってくれてた
ばあちゃん、お疲れさま
ゆっくり休んでな
大好きやったよ

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最後のばあちゃん

【7日】

朝、用意をして急遽大阪に向かった

最後のばあちゃんが亡くなった

一昨日の夜中に連絡があって

今日の夜にお通夜

明日の朝にお葬式の予定となった

だから朝準備をして夕方に大阪到着

そこから三重県に家族と車で向かった

オカンの方のじいちゃんとばあちゃんは既に亡くなってて

オトンのじいちゃんも俺が高校生の時に亡くなってた

最後のばあちゃんには定期的に会いに行ってた

「もうそろそろ危ない」

と教えてもらったからこの前大阪に来てた時も顔を見に行ってて

最後に話すことも出来た

もう俺のことは分かってないけど、でも軽く話すことは出来た

手を握り締めながら

「ばあちゃん、大好きやで」

と何度も伝えた

こっちを見てニコッと笑ってくれた

大阪におったらええんちゃう?

車の運転が出来るようになってから

ばあちゃんの所には1人で定期的に会いに行ってた

めちゃくちゃ明るくて、一緒におるのが楽しかった

約4年前

俺「ばあちゃん、俺東京に行って起業するわ」

ば「何で?大阪におったらいいやん。茂くん(俺のオトンのこと)の会社を継いだらいいやん。」

俺「見知らぬ土地に行って自分が何者になるのか試してみたいねん。」

ば「何で?茂くんの会社におった方が安定するで?東京なんて辞めとき」

俺「もう決めてん」

ば「そうなん?けど、大阪におった方がええんちゃう?」

俺「いや、俺は東京に行くよ」

ば「そっかぁ。寂しいなぁ」

俺「また大阪にも営業所作ったりして定期的に戻ってこれるように頑張るから」

ば「そんな甘くないんちゃうか?悪いこと言わんから大阪におっとき」

俺「やってみな分からんからさ。俺は挑戦するよ」

ば「そっかぁ。東京行ってしまうの寂しいなぁ」

この会話をめっちゃ覚えてる

俺が東京に行くのを寂しく思って何度も何度も「大阪におったら?」と言ってくるばあちゃん

嬉しかった

それだけ愛してくれてることに

でも、愛してくれて、大切に思ってくれてるからって

その人の言う通りにする気はなかった

人生に悔いを残したくなかったから

結果は言うまでもなく東京に行ってよかった

大阪営業所作ったよ

起業してからもちょくちょくばあちゃんに会いに行ってて

ば「茂くんから聞いてるよ。東京で頑張ってて凄いなぁ」

俺「まだまだやで。仲間は集まりはじめてるけど、まだ株式会社にもなってないしな」

ば「そうなん?アカンかったら大阪戻っておいでな?」

俺「いや、これから会社を大きくして大阪営業所を作って戻ってくるわ」

ば「そっかぁ」

俺を心配してくれる可愛いばあちゃん

ばあちゃんに会いに行く時は

毎回じいちゃんの墓参りに行った

その度に大阪に戻ってきて欲しそうにしてたな

大阪営業所が本格的に動き出した今年の4月

その頃には

もうばあちゃんは弱ってしまってた

俺「ばあちゃん、俺大阪にも営業所と会社作ったから。またちょくちょく大阪来るからな」

ば「うん。うん。」

俺の話してる内容をあんまり理解はしてなかったけど笑顔でうなずいてくれた

俺の娘と息子も会わせることが出来てよかった

ばあちゃん、大好きやったよ

ばあちゃん、お疲れ様

大好きやったよ

ゆっくり休んで

俺、これからも頑張るな