起業:消防設備士『旅立ち』vol.1 2017.4.15
あらすじ
起業前の父との会話
俺の事を大切に思ってくれてるからこそぶつかった
両親ともに事業家であったことから甘えてしまい
このままでは人生に納得できないと思い東京で起業を決意
起業前、父との会話
1年半前から何となく考えてた
周り誰も知らん所で明日が全くわからん状況で生きてみたい
親の人脈を利用せずに生きてみたい
オトンは俺を止めた
「辞めとけ。どんだけしんどいかお前はわかってないだけや」
「お前は今冷静じゃないから。とにかくまだ周りには言うな」
俺は次の日から周りの人に言いふらした
「一年後、東京で起業します」
何も考えずにとりあえず、行く事だけ決めた
けど、俺は直前になったらビビって、何かしら正当な理由を付けて逃げる気がした
やから、とりあえず逃げ道だけ無くした
オトンから電話かかって来た
「何で周りに言ったんや!そんな事したら行かなアカンやろ!」
オトンは19年前、1人で独立した
何もない状況で、身体だけで。
オカンもその5年後、会社を作った
今でこそ2人とも社員も利益も増え続けてる会社になってるけど、初めは2人とも貧乏で借金しか無かったらしい
㈱ベストライフ 代表取締役:吉村 茂
NPO法人 住まいみまもりたい 理事長:吉村 悦子
俺はその会社でこのまま2代目として生きていくことに違和感があった
オトンの意見を押し切って、出発まで半年切った頃から東京での繋がりをいっぱい紹介してくれようとした
全部断った
そこに甘えたらオトンの会社にずっとおっても変わらんと思ったから
オトンの意見を踏み倒してばっかやった
勝手に東京で安い長屋で部屋も決めて、4/15の夜中から出発する事をオトンに伝えた
次の日、オトンの会社の予定表に4/14〜4/16まで休みと書かれてた
レンタルトラックの積み込みから、東京での荷物の運び出しまでずっと手伝ってくれた
始まりの日
オカンと嫁もその後、新幹線で合流して4人で荷解き
両親は何も頼んでなくても、自分の事のように一生懸命やってくれた
無償の愛を感じた
俺は幸せ者なんやなって改めて感じた
27年間大阪府大東市で親の近くで暮らしてた
無意識やったけど、色んな所で守ってもらってたんやな
嫁のお腹の中には6ヶ月目の子供がおる
こんな無謀な俺に二つ返事で付いて来てくれる嫁に頭が上がらん
俺「俺、東京行きたいねん」
嫁「いいよ。大丈夫!死にはせんやろ」
これから、先の見えん道を悔いなく歩めること、心から幸せに思う!
毎年桜が散る頃に今日の事を思い出そう